将来、猫になりたい。

私は15歳

今日は私の15歳の誕生日。
普通の女の子は何をするのだろう。
昔からある私の本。
それには恋というものが鮮明に描かれていた。
その恋をしたのが確か私と近い年だったから、普通の女の子は恋をするのかもしれない。
だけど私は、恋をしようとは思わないし、憧れもしない。
だって恋をする相手がいないから。
15年間生きてきて、私は最後にいつ人と話しただろうか。
思い出せない。
それは思い出したくないのかもしれないし、思い出されないように仕組まれてるのかもしれない。
どちらにしたって構わない。
それは分かったとして、私にメリットがないからだ。
だからそんなもの、どうだって良いのだ。

さて、今日は管理人さんからの豪華な食事がいつもの場所にあったわけだし。
ひとりぼっちで有意義なディナーを楽しもうかな。
食べ終わったら、久しぶりにちょっと外の夜景でも眺めようかな。
夜景といっても、月と星だけなんだろうけど。

そして私はひとりぼっちのディナーを楽しんだ。
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