最後の恋愛Ⅱ
ようやく、大和と「お試し期間」とはいえ、キスまで出来る仲に発展させたってのに、こんなことでなかったことにされたらとんでもない。

ヤキモチ妬いて、泣いたり、詰ったりしてくれたら、・・・それはそれでイイんだけどな。

「あ~いや、いいよ。せっかく森くんが事態を収束させようと頑張ってくれてるんだから、任せてみよう。」

「はぁ・・・。」

(けど、いいんですか?)

と、続く言葉を飲みこんだのが目に見えた。

ったく

「良いんだよ。俺には俺の考えがある。早く仕事に戻れ。」

邪魔すんなっ!

思わず声が鋭くなる。

柊はピシッと姿勢を正してハイと答えると、自席に戻った。

は~~

大和の入れてくれたお茶か・・・。

ヤバイ。

嬉しくて、つい口角が上がりそうになる。

だから、またパソコンに視線を戻しつつ懸命に眉根を絞った。

あ~あ・・・

早く、戻ってこないかな。。
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