最後の恋愛Ⅱ
キーンコーン・・・カーンコーン

ようやく

ようやく、長すぎる一日が終わりました!

チャイムの音を聞きながら、メールBOXの最終確認。

ん・・・

こりない大麦からのメールがふたたび届いている。



今日、家に行っても良い?



何でだ。

何で私の家に、この女ったらしを招き入れねばならないんだ。

もう、ないね。

もうこいつに私の家の敷居をまたがせることは二度とないね。

無視無視っ

さ、今日の疲労感は半端ないわ~。

けど、どっかに寄ってお酒飲むのもだるいし。

今日は、家飲みだな。

ビールとチューハイ買って帰ろ。

つまみは・・・確か冷蔵庫に生ハムがあったはず。

サラダでも作ろうかな。

この前蘭子から貰ったバルサミコ酢使って。

鞄の中から、携帯電話を取り出しながら立ち上がる。

「お疲れ様です、森さんっ!」

「あ、お疲れ―」

顔を上げると、そこにいたのは柳生さんと、日下部さん。

ふたりでにこっと笑っている。

ん・・・?
< 114 / 226 >

この作品をシェア

pagetop