最後の恋愛Ⅱ
・・・

それとも・・・

そんな簡単に、諦められるくらいにしか、好きじゃなかった・・・ってこと・・・?

結局・・・

大麦の本気なんて、そんなものだったってこと・・・?

私だけ・・・

私だけが、本気になって、好きにさせられて・・・

のめり込んで良い相手じゃないって分かってたのに・・・

全部、大麦の全部の仕草に行動に態度に言葉に表情に・・・私だけが夢中にさせられて―たって、こと・・・。

ムカツク・・・

ムカツクとこだよね、ここ!

超、ムカツク!

うん、ムカついてきたぞ!!!!!

よく考えたら、何で、私が泣かないといけないわけ?

あんなに好きだとか愛してるとか勝手にのたまって、さんざん振り回しておいて、「やめる」って何よ!

そんな簡単なもんだったわけだ!

やっぱ、色男は違いますね!

普通の顔の私には、そんなの全く理解できませんよ!

私は、ガッと顔を上げて、カレンダーに視線を向けた。

日曜日・・・

あんたの人生を終わらせる週末もとい、終末にしてやるぜ!

覚えてろよ、大麦!

女心を踏みにじったその報いは、受けてもらうからなぁぁぁ!!!
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