最後の恋愛Ⅱ
「っていうか、結婚して欲しい。」

・・・

・・・

「けっ、結婚・・・?」

今、結婚って言った・・・?

聞き間違いじゃなく?

「冗談・・・?」

「なわけないだろ、今、冗談なんか言わないって。」

そりゃそうか。

ええええ・・・・

ええええええええええ????

大麦、と、結婚・・・・

結婚んんんんんん?

「マジ・・・?」

「マジ。」

えええ?????

だって、今、さっき、ようやく気持ちを確認し合ったばっかりだよ?

まだ、エッチもしてないんだよ?

そんな、そんな・・・!

「え、だって、私と?結婚って、結婚?」

「結婚に、結婚以外の意味はないだろ?俺、お前以外もう愛せないし、お前としかセックスもするつもりもない。絶対に一生かけて大事にするって誓うから―。」

・・・

愕然とする私の前で大麦は膝をついて言葉を続けた。

「森大和さん、俺と結婚してください。」

そう言った大麦の手のひらの上には、いつの間にか小さな箱が乗っていた。
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