最後の恋愛Ⅱ
「お~い、大和。」

かけられた声に、ハッとして目を瞬かせる。

「ここで俺を放置されるとさすがに恥ずかしいんだけど。」

おおおおおおおお・・・・

そうだな

そうだよね!

「えっと、えっと・・・」

えええ・・

ええええええ?

大麦と結婚・・・結婚・・・?

ちょっと待って、今、私、完璧にテンパってて・・・

「大和?」

う・・・

この眼

射るように焼け付く眼が・・・

まずいよ、好きだもん。

重低音のハスキーな声

私の心臓まで揺さぶるような声が・・・

好き。

いじわるで

強気で

強引で

マイペースで

自分勝手で

ふりまわされてばっかりだけど・・・

どうしようもなく、好きだ。

けど―
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