最後の恋愛Ⅱ
大麦の腕の中は、熱い。

燃えそうで、滾る身体を感じる。

血液が、沸騰しそうだ。

大麦もそうなのかな・・・?

飢えた獣同士みたいに、お互いの唇にガブガブと喰らいつく。

身体を絡めて・・・もうこのままここではじめちゃう気じゃないだろうかってちょっと・・・

不安に思ったり、期待したり・・?

私は、大麦から唇を離して、ふうふうと息をつきながら、濡れた唇を手の甲で拭った。

「・・・とりあえず、行こうか。」

大麦は、べろりと舌なめずりして誘うみたいに言った。

「うん・・・そうだね。」

仕方なく、同意を返す。

もう、待てそうにないもんな。

事故になる前に、どっかに入った方が良いに決まってる。

「多分・・・」

「ん?」

大麦は、言いかけて、正面を向いたまま少し間を置いてから続けた。

「俺、容赦できないと思う。」

ちょぉっと、それそんな頬染めて言う?

照れられると、こっちも照れちゃうじゃん!
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