最後の恋愛Ⅱ
翌朝、まだ8時すぎだっていうのに、大麦からラインに連絡あり。


おはよう
早めに着くかもしれない
待ちきれないよ


って、おいおい
もう、お前はイタリア人か!

くああっと頬が上気する。

いやいや、流されるな私!


了解


っと、あしらうようにお返事。

こっちは朝から七転八倒だっていうのに、まったく・・・

朝からシャワーを浴びて洋服も着てお化粧も完璧でスタンバイばっちり。

なのに、髪型だけがどうしても決まらない。

ゆるアップはやめて巻いちゃおうかな。

三面鏡の前で四苦八苦していると、何と玄関からチャイムの音が鳴り響いた。

ピンポーン

はっ

時計を確認。

時刻は9時13分。

まさか、もう着いたのか大麦!

早すぎるよ、予定時刻よりかなり早いよ。

「は、はいは~い。」

ドキドキしつつ玄関へと向かった。
< 26 / 226 >

この作品をシェア

pagetop