最後の恋愛Ⅱ
って

い、いやいやいや!!

すっと身を乗り出す大麦から後ずさり身を引くと笑い返して言う。

「まさか!あ、そこで待っててください。」

すぐに用意しますから!と続けた。

ドキドキ

しまった胸が早鐘を打っている。

参ったな・・・

何だか調子が狂うんだよな。

大麦は、これまで私が見てきたどんな男の人よりも・・・強引でイケメンで・・・。

自分がこんなに押しに弱いとは知らなかったけど・・

マズイマズイ

首を振って髪についたカーラーをとった。

好きになって、大丈夫なのかまだ分からない。

だから、冷静にならなきゃ。

しっかり、見極めなきゃ―。
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