最後の恋愛Ⅱ
ドキッ

って、胸が鳴った。

けど、気持ちを律して必死の抵抗で言う。

「や、ダメだめですって、まだ、今週一杯はお、お試し期間だって言ったじゃないですか!」

やめろ大麦!

ついついその気になりそうな自分がいるだろう!

今でなければ止められないぞぉ!

ドッキドッキと胸がはねている。

「ん・・!」

ぴクンと私は反応した。

大麦は私の胸の上に手のひらをのせると、そっと撫でるように動かしながら囁いた。

「本当に、止めても良い?」

「んっ・・・」

汗ばんだ体に更に熱がこもる。

ブラの上から、大麦の大きな手が私の胸を包んでいる。

「だ、め・・・です。」

大麦ははあっと私の耳元で熱い息を吐き出した。

それにもまた、体がびくりと反応する。

熱のせいなのか、身体がすごく敏感になっているみたいだ。

しかも、エッチ・・・

久しぶりなんだよ

大麦ほどじゃないけど、私だって・・・

久々だし、・・・こんなふうにいじられると・・・

ほ、ほ、ほ・・欲しいとか思っちゃうだろうが!!

「だ、だめだめ!やっぱ、だめ!」

くっと何とかもやもやした意識を覚醒させて、思い切り腕を伸ばして大麦の体をひきはがした。

大麦は舌を出してぺろっと唇をなめた。

う、何かセクシー・・・
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