最後の恋愛Ⅱ
思わず、またまた、どきっとする。

身体が、うずくじゃないかぁ!

とっさに、体に毛布を手繰り寄せて言う。

「まだ、お試し期間中ですっ!」

強い意志を持たなくちゃ!

大麦はとっても残念そうに私をまたいでひざをついた状態で言った。

「もういいじゃん、ヤれば俺の事もっと好きになるって。」

うう、すごい自信。

ごくり

確かに服の上からでも分かるそのたくましい肉体

虚弱で、ぴらっぴらだったハルとは大違いだ。

だめだめ、ついついなめるみたいに大麦の体をみつめていた。

大麦もその視線に気付いたみたいで微笑している。

「大和も欲しいくせに」

カアッと紅くなる

ますます熱が上がるだろう!

「所長っ!」

叱るように声を上げると、大麦はしぶしぶベッドから降りていく。

ほっ・・・

何とか貞操を守りぬけたか

大麦は、ふうと息をついて煙草に火をつけつつ言う。

「とにかく、俺はお前以外ありえないし、会社の奴らにも言う気満々。」

そうですよねぇ

本当に、・・そういう感じです。
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