最後の恋愛Ⅱ
「ふふっ、隼人さん照れ屋さんだから。そういうとこも好きなんだけどね。」

すごく感情表現がストレート

如月弥生って名前も見た感じのまんま、可愛いもんね・・

う、負のゾーンに落ち込んできてる

だめだめ

まだ朝ははじまったばっかりなのに

っていうか・・・

大麦、全部切れたんじゃなかったのか?

まだ、残ってるのか?

残ってたのか?

もうっ

好きとか愛してるとか言う前に、ちゃんと整理しとけよっ!

「いい加減にしてください」

はっと顔を上げた。

あ、びっくりした。

自分の言葉かと思った。

違う違う、大麦・・・へ?大麦だ。

「仕事に来たんでしょう、ふざけるのも大概にしてくれないと。」



大麦、不機嫌。

私をちらっと見て言葉を続ける。

「それに、あなたとは同意の上で別れたはずですが?」

・・・

私はさっと視線をそらした。
< 67 / 226 >

この作品をシェア

pagetop