最後の恋愛Ⅱ
第9章 「ラウンド1 美味しいお茶」
美味しいお茶入れ対決って・・・

言うことがやっぱり世間知らずのお嬢様って感じだよねぇ

統括部長、もしかしてただの統括部長ではなくお金持ち・・・?

「あの~」

「なぁに?」

日下部の挙手に、手にもった湯のみをデスクに戻して腰に手を当てて答える。

「えっと、それは誰と誰が何のために勝負するんでしょうか?」

そうだね、もっともなご意見だよ。

ただ、今は不要なご意見だったかな?

「そんなの決まってるわ!」

そう、彼女は答える気満々だからだ。。

「このオバサンと私のどちらが勝っているかを決めるためよ!」

オバサン・・・

「えっと、それは・・・森、さんとってこと?」

「そうに決まってるでしょ!」

いやいやいや、どう考えてもおかしいから。

決まってないから。

めちゃくちゃ、頭に?マークが浮かんでるから。

「・・・何のために?」

ほらね、そりゃそうでしょ

次はその疑問でしょ?

「そんなの決まってるわ!」

あああああ

待って待って、その返答ストップ!

「あ、あのね、如月さん・・・」

お願いだから、いいかげんにしてよ~
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