私の生きた証
次の日。
最近奏多のことばかり考えている。
やっぱり好きなのかな?
そんなこと考えているうちにもうお昼になっていた。

「あの。杉本くん。ちょっといいですか?」
奏多が隣のクラスの女子に呼ばれた。
なんだろ?
すごく気になる。
そのあとの授業も全然頭にはいらなかった。

放課後。
「…ろは……虹巴!」
「なっ、なに?」
「何ボーッとしてんだよ。」
「う、ううん。なんでもない。」
「なんだ?俺が昼に呼ばれたのみて心配してるんだろ?安心しろ。断ったから。」
「ち、違うよ!からかわないで!」
「アハハハハ。ごめんごめん。でもそんなに必死に言わなくてもいいだろ。」
奏多はお腹を抱えて笑っていた。

そんなに笑わなくていいじゃん…!



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