私の生きた証
そのあと奏多は部活に行った。

次の日の放課後。
「虹巴。あのさ、ちょっといいかな?」
「う、うん。なに?」
なんだろ?
一瞬教室が緊張に包まれた。
でもすぐにいつもの奏多にもどった。
「なんだよ。そんな固まっちゃって。大丈夫だよ変なことしてないから」
「前も言ってたよね。襲わないとかさ。今も変なことしないって。私ってそんな魅力ないかなー?もっと女子力あげなきゃ!男子がおもわず振り返っちゃうような魅力的な女性?にさ!」
私は冗談で言った。でも心ではすごく傷ついてた。
すると奏多が。
「バカ。そう言わなきゃ変なことしそうでヤバいんだよ。」
ん?なんて言った?声小さすぎて全然わからなかった。
「なに?なんて言った?」
「な、なんでもねーよ。」
奏多の顔が赤かった。
「なになに?顔赤くなってるよー?もー!誰のこと考えてんのさ。あ、もしかして昨日の?やっぱ好きだったんだ。」
「ち、ちげーよ。」
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