みかづきさんと僕
大きな瞳でぱちぱちと瞬きを数回繰り返すみかづきさん。
ぎゅっと、重ねた手を強く握れば、彼女のもう片方の手がそっと包み込むようにして重ねられた。
『うん……、知ってる。』
「大好きですよ。」
『うん。』
「みかづきさん。」
頬を赤らめてまた困ったように微笑むその表情も、ゆっくりと音を紡ぐその小さくてほんのり赤い唇も。
『…———好きよ、みつあき。』
全てが愛しい。
今日は、僕とみかづきさんが恋人になって3ヶ月目の記念日です。
ひとつめ、【みかづきさん】