涙の分だけ君を愛す。
「は~~い。みんな席について。今日は新しい友達が来ています。」
教室に入ろうとしたその時、
「皆さんびっくりしないでね・・・。その子は・・・」
せんせーーーい!!!そこまでだっ、言わせません。
そんな風に教室に入ると涼芽がこっちを見てニィって笑った。
私は手を振るとみんなが騒ぎ始めた。
先生がなんとかその騒ぎをやめさせてくれた。
「花原さん。自己紹介をどうぞ。」
「あ、はい。花原 紗乃佳です。気軽に紗乃ってよんでください。ついこの間東京から引っ越してきました。大阪がとても好きになりました。みなさんのことももっと知って、仲良くなりたいです。よろしくお願いします。」
といい終わると次は質問タイム。
身長は?とか東京はどんな感じ?とかいっぱい聞かれたけど、
ついにこの質問。
「ミコ㋲は大変やった?」
聞いてきたのは 荒井 美紀。
このクラスのボス的な存在だって。
涼芽と前であったときに言ってた。
でも、「本当はいいやつなんだよ。みんな」
って言ってた。
本当に優しいと思う。
あ。質問に答えなきゃ。
「はい。でもとっても楽しかったです。」
そして紗乃の胸がキュンってなった。
涼芽が手を挙げた。
「紗乃は体重はなんぼ?」
・・・!?
「ばぁか涼芽。女の子はそういう質問が嫌いなの。わかんないかなー」
といったのは海ちゃん。
海ちゃんがそういって涼芽をパシパシたたく。
涼芽は大げさに「いたーーーー。骨おれたし。」
って言ってる。
みんなはそれをみて大爆笑。もちろん紗乃も。
本当に仲が良くて楽しいクラスだよ。