涙の分だけ君を愛す。
紗乃が涼芽のほうをちらっと見るとこっち向いてピースした。


紗乃は恋愛とかしたことないから・・・まだ小学生だし。


モデルとの両立で恋愛とかにも全く興味なかった。



でも。



今自分の顔が熱くなっていくのがわかる。



そんなことを考えながら涼芽を見ると男女関係なくはしゃいでいる。



でも涼芽と一緒にはしゃいでいるこの中の女の子の1人と目が合って、すっごくにらまれた。



紗乃はその理由がすぐわかったんだ。



あんなにかっこいいんだし、モテるよね。



でもなんで紗乃をにらむの?




何もしてないのに。



何で・・・・。




「紗乃————!紗乃も一緒に遊ぼうぜ」




涼芽っ。




泣きそうになったのを必死に隠してみんなの輪に入る。



紗乃は知らなかったんだ。



今どれだけの人が紗乃のことを見ていたのかだなんて。




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