涙の分だけ君を愛す。

涼芽side

大阪ってすげぇいいところって常々思う。


食べ物はおいしいし。



俺はたこ焼きが好き。


そんなことを考えながら歩いていると見ない顔の女の子がぶつかってきた。



「いって。」



もう1度きちんと見ると、ふわっとしたワンピースを着てふわっとした髪の毛のふわっとしたイメージの女の子がこっちを心配そうにみている。



かわいい。



・・・・・・・・・・



俺キモ。


そんなことも思ったりする。




でもきっとこのとき俺はもう名前も知らないこの子にひかれていたんだと思う。





名前は。


紗乃佳。



「紗乃ってよんでね」


って言われたとき心臓が爆発するかと思った。



その笑顔はどこかで見たことがあると思った。




きっと運命だと。
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