お見合いに来ないフィアンセ
快晴。
今日はきれいな青空が広がっている。
私は競技場に足を運んだ。
小山内さんの短距離走を見にきた。
小山内さんには内緒で。
わざわざ見に行くというのも、なんかアレな気がして。
こっそり観戦。
前々から、何度か競技場に見に来たことはある。
小山内さんの載っている雑誌を片手に、見てきてた。
クールで、恰好良くて。
付き合うという契約書を作ってから、一週間が過ぎた。
大会前というのもあって……なのか。どうかわからないけれど、連絡はとりあってない。
会ってもいない。
あの契約が現実だったかどうかさえ、危ういくらい普通の毎日になった。
ジャージ姿の小山内さんが、競技場に姿を現した。
『きゃあ』という黄色の声援が沸き起こる。
小山内さんはその声に気にも留めずに、ストレッチを始めた。
遠くで見ていると、やっぱりクールな大人に見える。
すらっと細身の体系。
整った顔。
黄色い声援に惑わされない精神。
恰好いいなあ。
短距離走の王子と言われているだけある。
立っているだけで、絵になる。
ストレッチしているだけで、輝いていみえる。
そこに存在しているだけで、空気がかわる。
スゴイ人だ……のはずなんだけど。
今日はきれいな青空が広がっている。
私は競技場に足を運んだ。
小山内さんの短距離走を見にきた。
小山内さんには内緒で。
わざわざ見に行くというのも、なんかアレな気がして。
こっそり観戦。
前々から、何度か競技場に見に来たことはある。
小山内さんの載っている雑誌を片手に、見てきてた。
クールで、恰好良くて。
付き合うという契約書を作ってから、一週間が過ぎた。
大会前というのもあって……なのか。どうかわからないけれど、連絡はとりあってない。
会ってもいない。
あの契約が現実だったかどうかさえ、危ういくらい普通の毎日になった。
ジャージ姿の小山内さんが、競技場に姿を現した。
『きゃあ』という黄色の声援が沸き起こる。
小山内さんはその声に気にも留めずに、ストレッチを始めた。
遠くで見ていると、やっぱりクールな大人に見える。
すらっと細身の体系。
整った顔。
黄色い声援に惑わされない精神。
恰好いいなあ。
短距離走の王子と言われているだけある。
立っているだけで、絵になる。
ストレッチしているだけで、輝いていみえる。
そこに存在しているだけで、空気がかわる。
スゴイ人だ……のはずなんだけど。