アフターバレンタイン
「・・・・・・・・・・そんな勇気はもうないよ。女の子たちと楽しく飲んでるとこに電話するなんて・・・・・・・・・・」

ダメダメなわたしはビールを一気にあおる。

「もういいや。所詮わたしにはすぎた人だったの!飲んで忘れる!」

理沙のスマホがメールの着信を伝える。

「・・・・・・・・・・カレ、今日は仕事が遅くなりそうやって。しょうがないし、ヤケ酒付き合ってあげるわよ」

「いいの?」

「いいわよ。帰りに家に行くから」

バレンタインの夜のバル。周りをよく見ればカップルだらけだ。いいなあ、みんなちゃんとチョコレート渡してるんだよね。理沙はメールの返信をして、次のワインをオーダーした。

「もう結婚相談所にでも登録して、婚活真面目にやろうかな・・・・・」

「とりあえずカレの友達と合コン設定したげるから元気だしな」
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