秘密〜その秘蜜、ハチミツより甘い〜


真広と同じクラスじゃなかったらこんな辛い思いしなずに済んだはずなにの...

クラスも同じ、帰る家も同じ...

私の逃げ場はない


とほほ...

「あのさ」


この声は真広だ。
だけどまさか私になんか声掛けるなんてことあるわけないよね

和佳奈かな?
それともほかの子かな?


「おい、聞こえてるのか」

ほら、早く反応してあげなよ!
真広が怒る前に


「梨有っ!」

肩をぐいっと引っ張られた。

その勢いで体が回り前には真広。


「え...」


「俺は、お前を呼んでたんだよ。聞こえなかったのか?」


「あ、『あのさ』とか『聞こえてるのか』なんて言っててまさか自分だなんて思わないでしょ!」
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