秘密〜その秘蜜、ハチミツより甘い〜
「...いまは...言いたく、ない...。」
起き上がって自分の両腕を力いっぱい掴んだ。
「おい、なにしてんだよ!」
「大丈夫...怖い夢を見た時はいつもこうしてたから」
これは嘘じゃない
今は隣に真広がいるから落ち着いてるけど、1人だった時は対処するのも大変だった
「両手離しておろせ」
「え...」
何言ってるの?
「いいからおろせ」
険しい顔
怒ってるの?
あえて私は何も言わず
言われるがままに両手を下ろした。
そして、ベットの上に乗り私の隣に座ってきた。
「なっ、なななにしてっ!」
グイッと強引に引き寄せられた
「真広っ...」
「黙ってろ」
「え、なんで...」
「いいから」
なんで私抱きしめられてるの?
なんで、こんな優しくするの?
こんなに優しくされたら私...
真広から離れられなくなっちゃう
真広なしじゃ生きていけなくなっちゃう