君のそばにいさせてよ
佑愛side


ガタンゴトンガタンゴトン

揺れる電車の中から見えるいつもとは全然違う風景

あぁ…私違う町に行くんだ……

不安な気持ちと楽しみな気持ちで胸がいっぱい

キキィーッッ!!!

よいしょっと…やっと着いた

ドンッ!


「きゃっ!!すいません!」

「おっと…ごめんね?大丈夫??」


背が高くて、すらっとしてて優しそうな男の子だなぁ


「大丈夫ですっ!本当にすいません…」

「大丈夫だってwそんな謝んないで!……ってか荷物多くない?どうしたの?」


そこはちょっと突っ込まれたくなかったな…



「あぁ…引っ越して来たんです」

「そうだったんだ~もしかして高校生とか?」

「はいそうです」

「もしかして北高通う??」

「はい!」

「同じだーw」


えっ…!!すっごい偶然w

まさか道でぶつかった人がこれから通う学校の生徒だったなんて


「俺、田中翔汰。高校2年生よろしくね!」

「わ…私は坂下佑愛です!高校2年生です。よろしくお願いします」

「わぁおw高2なんだ。同じだね!それとタメ口でいいから」

「うんありがとっ」


笑顔が似合う優しい男の子―――――

それが君との出会い


< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop