指先に囚われて…


『え?!そうだったんだ!ごめんね、私仲良い子いないって思ってたから周りとか気にしてなくて…;』


「そんなことだろうと思ったけどさ。ほら、案内してやるから来いよ」


そう言って、スタスタと前を歩き始める有馬君の背中について行った…。






…―


『有馬君ありがとう、助かっちゃった♪お礼に、このあとケーキ奢るよっ!』


無事、有馬君のおかげで本を借りることができたので、図書館から出てしばらく歩いたところで、喫茶店を指しながら言った。



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