指先に囚われて…


席について、しばらくして運ばれてきたケーキを食べていると、唐突に言われた。


「なんかさ、見た目すげー大人しそうなのに、なんていうか…いい意味で裏切ってるよなぁって」


『それって、褒め言葉なの?;』


「俺にしたら、最上級の褒め言葉だけど?」


『…わかりにくいよ』


有馬君はよくわからない。


『なんで、今それ言ったの?』


「…なんとなく?」


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