指先に囚われて…



『(と、とにかくっ!この空気をどうにかしないとっ!)え、あー…あのねっ、有馬君急にごめんねっ;この人は…「こんにちは、美弦の彼氏です♪」っ?!///』


私の言葉を遮り、さも当然のことのように言ってのけた夕さん。


しかも、今まで名前を呼び捨てでなんて呼ばれたことがなかったため驚きと恥ずかしさでまた、俯いてしまった。


それに…


『(なんだか、有馬君に対してのしゃべり方に冷たさを感じるのは気のせい?;)』


そんな、夕さんに有馬君は動じることなくまっすぐこちらを向いていて…。



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