指先に囚われて…
「本当にごめんね、お詫びと言ってはなんなんだけど…どこかでお茶しない?そうだなぁ…ケーキとか?どうかな?」
『そんなっ、悪いですからっ;鼻も大したことじゃないし、後ろを気にしていなかった私が悪いんですからっ!』
しどろもどろになりながら、私は身振り手振りで動揺しているのをごまかすように…。
「じゃあ、正直に言うよ。俺が美弦ちゃんとお茶したいんだ。それとも…俺なんかとは一緒にいたくない?」
『…ずるいです、そんな言い方///』
「ふっ…あ、欲しい本あったんじゃないの?」