指先に囚われて…



―…


ザワザワと、帰りの仕度をしながら耳に入ってくるクラスメートの会話を聞きながら、思考を確認したメールの内容に置く。



『(今日は、あそこのスーパに寄ってから、アレは…あっちで買えばいいから…その後、急いで着替えて…)』


「…るっ…み…つ…美弦ってばっ♪」


『ひゃっ!!』


耳元で声をかけられ、びくっと体をのけ反らせてしまった。


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