指先に囚われて…
『あ、愛らしいだなんてっ///』
慌てて、カップを手にとり、動揺を紅茶で流し込むようにする。
「本当のことなんだけどな。この撫子みたいに撫でたくなるほど可愛いよ」
『もぅ///からかってるんですねっ?夕さん…意地悪です///』
「クスッ…可愛い美弦ちゃんがいけないんだよ」
そのあとは、時々夕さんにからかわれながらも楽しいひと時を過ごした。
ほんの数時間だったけれど、こうやって話せたことがとても嬉しかった。