指先に囚われて…
こういうことは原則禁止されている。
分かっているんだけど、私は断れずに…いや、断わりたくなかった。
「うん、俺が美弦ちゃんと電話したりメールしたりしたいんだ。だから、今晩店が終わってからでいいから、連絡くれる?」
『っぁ、はいっ///』
「さてと、とりあえず生ビールとなにかおすすめの料理いくつかくれる?」
『かしこまりましたっ♪』
私は元気よく返事すると、気持ち駆け足で注文されたものを取りに向かった。