指先に囚われて…


『だ~めです!昨日、スーパーで奥様に偶然会って、止めるように言われてるんですからね』


「竜さん、美弦ちゃんの頼みとあったら、ここは聞かんわけにはいきませんな♪」


竜さんの隣にいるのは、これまた近所にある花屋さんの店主の史朗さん。


よく二人で、ここに飲みに来てくれている。


「はぁ…仕方ないね。美弦ちゃんの言うことだもんな!よし、それじゃ思い切って禁煙でもしてみるか!!」


『そうしてください、奥様もきっとお喜びになられますよ』


「そうだな。そうと決まれば、禁煙開始祝いだっ!今日は飲むぞぉ~♪」


「おう、飲もう飲もう♪」


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