指先に囚われて…


「こういうのに気がつくのも、感心するよ」


『夕さんは私を買被りすぎです///毎日していれば、こうもなります』


「…んっ、く。そっか、でもなんだか悔しいな」


『ゆ、夕さんっ?!///』


カウンターにのせてあった私の手に夕さんの手が重なった。


「もっと、早くにここに来たかった。そうしたら、美弦ちゃんにも早く出会えたのに…」


ぎゅっと指先と指先が絡められとられるように握られる。



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