指先に囚われて…
「はいはい、それで?好きだって、気づいて連絡取ってるんでしょ?それから何か進展はあったの?」
『進展っていうか…メールはほとんど毎日してるよ?電話も3日に一度ぐらい///』
話しているうちに恥ずかしくなり、語尾が小さくなる。
「それから?会ってないの?」
『会ってないわけじゃないよ…お店にちょこちょこ来てくれるし///』
そうなのだ。あれから、夕さんはお店に顔を出してくれるようになり、もう今ではすっかり常連さんだ。
「そういうことを言ってるんじゃ、な・い・のっ!デートしてないのかってことっ!」