指先に囚われて…


持っていた籠から、ミニタオルを取り出して、それを夕さんの首にあてる。


『こんなに汗までかいて…』


丁寧に強くしてしまわないように、汗を拭きとっていく。


『はい、これでいいです…っ!!///』


首筋を拭くことに気を取られていたせいか、夕さんがこっちを見ていて、顔が近いことに気がつかなかった。


『ご、ごめんなさいっ///そのっ///えと…』


すぐに離れようとしたけれど、それは叶わず、腰に夕さんの手が添えられていた。



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