指先に囚われて…



…―


「美弦ちゃん、何食べる?」


『え、そうですね。焼きそば食べたいですっ…あ、でも、お好み焼きも食べたいし、いちごあめも…ん~…けど…全部食べきれないし…』


「だったら、どれも食べればいいよ。で、俺と半分こしよ?」


『いいんですか?!え、や、でもっ、夕さんだって食べたいものありますよね?』


私のために夕さんが我慢するのは嫌だから、そう聞くと…。



< 90 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop