【短編】はくだく【BL】

 もし僕がこのまま言わなかったら、尊は僕の部屋で寝るんだろうか。

 もしそうなったら同じ布団で…。

 そう考えていたら体が熱くなってきて、そんなことを想像してしまう自分に嫌気がさした。

 部屋に戻ってから尊にも風呂に入るように言った。

 尊は渋々という感じで部屋から出た。

 僕はこの先のことを考えて一人苦悩していた。

 言ったら終わるが、言わなくても僕が限界に達すると思う。

 二人同じ布団で寝るなんて、小学生の時以来でどうしていいかわからない。

 そうこうしているうちに尊も風呂から出てきた。

 何故か僕の替えのパジャマを着ている。

「さ、今度こそ動かないぞ」

 尊はまたベッドに寝転がった。

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