クールを演じる私【前編】
【公園】
哀火の女になる気などない。
だけど、女にならなければ、桜蓮花、ハガネ、嵐龍に被害がもたらされる。
誰も傷つけたくない。
私は傷ついても構わない。
だけど、一週間とは言ったが、ハガネの連中が一週間で強くなるとは、思えない。
どーしたら、いいんだろうか?
真凛だったら、こんな時どーするんだろうな?
幸いなことに、哀火は私の顔を見ていない。
昔みたいにウィッグで顔を隠して行ったから。
だから、あまり変なことは、されないと思うけど。
哀火に会って確信した。
あいつは世界No.1の称号をもらいたいから、私を拘束するつもりである事に。
誰かに言ったら、そこで、私の負け。