クールを演じる私【前編】
辛いって、わかってるのに、なんで話したんだろう。
北斗「自分を責めた?」
璃流蘭「責めた。でも、真凛は言ってくれた。『自分を責めたって何も始まらない。総長は二度と自分と同じような人が出ないことを祈ってる。』って。」
北斗「真凛らしいな。」
璃流蘭「その真凛もBlackroseが動かしてた火炎に殺された。」
北斗「真凛は病気だった。」
璃流蘭「Blackroseは、知ってたのよ。真凛が病気で本気を出せないこと。だから、拳銃で撃った。」
北斗「それで闇に染まってたってわけか。」
璃流蘭「Blackroseの事は、もう、私の問題。北龍も殺されたくなければ、私にかかわらないことね。」
北斗「璃流蘭のために死ねるんだったら、それでいい。」
なんで?
最後にそんな言葉を言うの?
璃流蘭「私なんかのために自分の命を粗末にしないで‼︎」
私は北龍の背中に向かってさけぶ。