クールを演じる私【前編】
璃流蘭&北斗の家Ⅴ
【璃流蘭&北斗の家】
《璃流蘭SIDE》
今日は、倉庫に行かずに北龍と家に帰るように言われた。
北斗「璃流蘭。明日、行くのか?」
主語がないとさすがにわからない。
璃流蘭「どこに?」
北斗「倉庫。」
璃流蘭「早めにけりをつけたいからな。」
北斗「なんで、1人で抱え込む?」
璃流蘭「北龍には、関係ないことだけど?」
北龍「なぁ。ところでいつまで、北龍って、呼ぶ気?」
顎を持ち上げられて言われても困る。
私は、北龍の手を叩く。
璃流蘭「私が何て呼ぼうと、私の勝手です。」
北斗「じゃあ、今度から、俺のことを北龍って、呼ぶたびにキスするからな。」
はっ!意味がわからない。
璃流蘭「意味がわかんないんですけど。」
北斗「プライベートの時くらい素でいたいんだよ。」
璃流蘭「気が向いたら、呼びます。それに、私は、もう誰も巻き込みたくないんです。だから、あなたも私に関わらないでください。」