クールを演じる私【前編】
璃流蘭「別に抱きしめられてる分には構わない。敵じゃないから。」
敵だったら、油断してないけどな。
北斗「そういや、ルルさんに聞いたけど、耳弱いんだって?」
やばい。
なんか、かなりやばいよ。
この状況。
璃流蘭「ふざけんな。」
北斗「怖くないけど?」
璃流蘭「マジでやめろ。」
本当に耳だけは無理。
肩と首も無理だけど。
そのせいで肩が凝っても揉んでもらえないから困る。
北斗「璃流蘭も普通に女なんだな。」
こいつ、頭狂ったか?
璃流蘭「頭狂った?」
北斗「いや。」
璃流蘭「とりあえず、離れろ。」
これ以上、抱きしめられてると何されるかわからない。
北斗「別に変なことしねーよ。璃流蘭に何されるかわかんねーし。」
だからって…抱きしめたままってのは、どうなんだかね。