クールを演じる私【前編】
【総長室】
璃流蘭へ。
璃流蘭にこの手紙が渡ったということは、私はもうこの世にはいないということだね。
璃流蘭は、私よりも強いし、責任感も強い。
だから、私が死んだ時、自分を責めたんじゃないかな?
実は、私の命はあと少しだったんだ。重い病気にかかって、1ヶ月も生きられないって。
だから、今回の戦いで私が命を落としても誰の責任でもない。
それだけは、わかってほしい。
璃流蘭。
私の弟はハガネの総長、北龍だ。
もし、璃流蘭が良かったら、ハガネと同盟を組んでほしい。
璃流蘭が決意できたらで構わない。
北龍は悪い奴じゃない。
もし、璃流蘭が責任を感じて闇に染まったとしても、桜蓮花に救えない闇でも北龍はきっと璃流蘭を救ってくれるよ。
前を向いてしっかり生きてね。
私はいつも見守ってるからね。