クールを演じる私【前編】
《流々華SIDE》
りーちゃんがなんとかして、部屋から出るようにして欲しいんだけど…。
あの日から、りーちゃんは、部屋から一歩も出ないし、族にも顔を出さない。
ライちゃんが説得に行っても無理。
どうしたら、いいんだろう?
何かいい方法、ないのかな?
雷哉「ルルちゃん!やっぱり、リルちゃんを説得できない!」
流々華「強制はダメだからね。」
雷哉「お母さんとお父さんは思いっきり何かを計画してるみたいですけど?」
流々華「お母さんとお父さんに任せるか。」
雷哉「リルちゃん。本当にあの日から部屋から出てきてない。」
流々華「あれは、仕方ないことだったのにね。」
雷哉「自分を責めてるんでしょ?助けられなかったって。」
流々華「りーちゃんは、責任感が強すぎる。何もかもが強い。」