クールを演じる私【前編】
《璃流蘭SIDE》
まさか、この格好の理由を聞かれるとは思ってみなかった。
北斗「真凛が関係してんのか?」
真凛…。
璃流蘭「黒でしか、人は隠せない。白は何色にでも染まる。だけど、黒は染まったら、他の色には染められない。血の色にもな。」
前に理央か誰かにも同じこと言ったな。
流々華「りーちゃん…。」
北斗「でも、真凛からの手紙で前向き始めたんだろ?だったら、「それでも、私がこの格好をやめるのはない。」」
流々華「北龍達がりーちゃんの闇を取りのぞければ別だけど。桜庭組の次期組長さん。」
桜庭組…。
同盟を組む予定の組か。
璃流蘭「北龍でも難しいだろうな。私はそろそろ街に行く。」
晴也「おともします!」
璃流蘭「はる。お前は来なくていい。翼行くぞ。」
翼「はいよ。相変わらず、人使いあらいな。」