クールを演じる私【前編】
病院
【病院】
《璃流蘭SIDE》
病院か?
璃流蘭「翼。ここは、病院か?」
翼「ああ。目が覚めたか。」
璃流蘭「ルルに殴られたまでは記憶がある。」
鞍馬「リーも無理をするよな。」
璃流蘭「無理はしていない。」
鞍馬「それより、いつまでそんな風に顔を隠す?」
璃流蘭「今日までだな。真凛の命日。ちょうど、2年。今日、御墓参りに行く。」
鞍馬「翼。ついていけ。」
翼「言われなくても。」
翼なら構わないか。
璃流蘭「ブラシないか?」
鞍馬「はい。」
私は髪をポニーテールにする。
翼「きれい…。」
鞍馬「やっぱ、リーはこうでなきゃ。」
璃流蘭「ありがと。翼行くよ。」
翼「ああ。」