クールを演じる私【前編】
【璃流蘭の部屋】
《璃流蘭SIDE》
桜庭財閥に顔を合わせにね…。
驚かせたい。
そうだ。
翼に電話しよう!
プルルルルー
翼『もしもし。』
璃流蘭『翼。お願いがある。』
翼『はっ?』
璃流蘭『ハガネに素顔をバラす前に。』
翼『わかった。用件はなんだ?』
璃流蘭『明日、いつもの格好で学校行く。そしたら、昨日は素顔を見せたのにとか、ハガネの前で言う。』
翼『ああ。そしたら、ハガネは、騒ぐだろうな。』
璃流蘭『そこを抜け出して、デパートに行く。その時、私は顔を見せる。』
翼『ようするに、俺は彼氏のふりをすればいいんだろ?』
璃流蘭『bingo!さすが、勘が鋭いね。』
翼『リルと何年一緒にいると思ってんだよ。』