願い事を一つだけ。【短編】
◆・◆・◆


さて、どうしたものだろう。

サッカー部は夏に大会が集中しているらしく、あれっきり青葉と会っていない。

ということは、勿論あの返事…いや、告白をするタイミングもないわけで。



忙しい青葉を煩わせるのは悪い気がするし、きっと困るよね…


部活終わりの、蒸し暑い道をトボトボ歩く。


青葉と話したい。


笑顔が見たい。


好きです、青葉…


頭の中では言えるのに。


現実は呼び止めることすらできないなんて。
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