届屋ぎんかの怪異譚のレビュー一覧
平均評価星数
5.0
2019/03/02 21:53
投稿者:
馳月基矢
さん
人と、人ならざるものの、魂のはざまで。
妖と触れ合い、人ならざるものの想いを、人の世のものに届ける少女、銀花。 届屋を営む彼女は、天涯孤独な身の上ではあっても明るい。 家族のように見守ってくれる仲間がいて、仕事もあるのだから。 江戸の町に不穏な事件の相次ぐある日、妖を憎む青年、朔が現れる。 朔は腕利きでぶっきらぼうで、そしてどこか危うい。 やかて銀花が知ることとなる自身と朔の生い立ちとさだめに、胸が痛くなる。 憎み合ってしまった悲しい人と妖を、どうすれば救えるのか。 急展開を迎えた終盤は一気読みでした。
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