愛してあげるから
一誠だ。
一誠がミスズを呼びだしたんだ。
何でだ?
…もしかして、俺らを別れさせるため?
実行はえぇんだよアイツ!!
俺は学校まで全速力で向かった。
ミスズ、無事でいてくれ。
俺はもう、
何も失いたくないんだ。
警備員はオッサンで。
名前を言うと、通してくれた。
條崎、の名字も役に立つ時があるんだな。
條崎、という名字に逆らえないこと。
警備員は知っているんだ。
俺は鍵を受け取り、教室へ向かった。
一誠がいるとしたら、教室だ。
後の場所は、想像がつかなかった。