愛してあげるから
「―――――――何しているんだよッ!!」
我に返った俺は、一誠の頬を殴りつけた。
驚いたミスズが、倒れこんだ一誠に駆け寄る。
「閉じ込めるとか…最低なことすンじゃねぇよッ!!」
ミスズを軽く押し、一誠の胸ぐらを再び掴みこんだ。
しかし、その瞬間。
一瞬だけ頭痛を覚え、すぐに離れた。
「零ッ!?」
一誠から離れ、ミスズが寄ってくる。
俺はミスズを思い切り抱きしめた。
「零……ッ」
苦しそうに喘ぐミスズ。
苦しくしてごめん。
怖がらせてごめん。
だけど今は。
このままで、いさせて……。